元請け以外のIT会社エンジニアは搾取されています

システムインテグレーター(SIer)業界において、

下請け企業に所属するエンジニアは、

一定の経験を積んだ後に元請け企業への転職を検討すべきである。

新卒で入社した場合、4〜5年程度の経験を積んでからの転職が望ましいとされている。

 

SIer業界では、企業間でピラミッド型の階層構造が形成されており、元請けと下請けで明確な役割分担が存在する。この構造により、同じスキルを持つ/同じ仕事をしているエンジニア間でも数百万円単位の年収格差が生じることがある。

具体的には、顧客から1人月150万円で受注したプロジェクトの場合、元請け(以前の私の立場)は下請けに対し70〜80万円程度で発注する。このような収入格差は容易には縮まらない。

 

忙しさを理由に転職活動を怠ると、長期的には不利益を被る可能性は低くはない。

 

■元請けの特徴

1.発注者(顧客)と直接契約を結び、プロジェクト全体の責任を負います。

2.プロジェクトの要件定義や設計など上流工程を担当することが多いです。

3.大手IT企業やSIerが多く、比較的規模の大きい企業が多いです。

4.顧客との折衝や提案など、営業的な役割も担います。

5.プロジェクト管理や品質管理の責任を負います。

6.収益性が高く、年収水準も相対的に高い傾向にあります。

■下請けの特徴

1.元請けから業務を受注し、主に開発や実装を担当します。

2.直接顧客とやり取りする機会は少ないです。

3.中小規模のIT企業やフリーランスが多いです。

4.専門的な技術力を提供することが求められます。

5.元請けからの指示に従って業務を遂行することが多いです。

6.収益性は元請けより低く、年収水準も相対的に低い傾向にあります。

7.仕事の確保が比較的容易で、営業コストを抑えられるメリットがあります。